配列とは
配列とは、複数の変数を1つにまとめたものです。
例えば、ある値を保持する変数を複数用意することを考えましょう。
(変数について詳しく知りたい方は、 変数とは - 入門コース をご覧ください)
変数が3個であれば、次のようなコードでいいかも知れません。
let value1 = 100; let value2 = 200; let value3 = 300;
ですが、変数を100個用意しなければならないとしたらどうでしょうか?
let value1 = 100; let value2 = 200; let value3 = 300; ・・・(中略)・・・ let value99 = 9900; let value100 = 10000;
と変数を100回宣言するのはあまりにも大変です。
このような場合、配列を使うと便利です。
配列は以下のように宣言します。
let values = [];
と宣言するだけで、この配列 values
の中に100個でも、1000個でも値を入れることができるようになります。
例えば以下のようにします。
let values = []; for(let i = 0; i < 100; i++) { values.push(100 * i); }
配列に値を追加するには push
というコードを利用します。
このようにすることで、配列 values
に100個の値を入れることができます。
試しに実行してみましょう。
オンラインエディタ を開き、次のコードを記述してください。
function setup() { createCanvas(400, 400); let values = []; for (let i = 0; i < 100; i++) { values.push(100 * i); } console.log(values); } function draw() { background(220); }
実行すると、コンソールに配列の中身が表示されるので、確認してみてください。
配列の宣言方法その1
配列の宣言方法について解説します。
まずは先ほどの説明と同じ方法になります。
以下のように配列を宣言し、値を入れることができます。
この方法は、配列の要素の数や値が予め決まっていない場合に便利です。
let values = []; values.push(100); values.push(200); values.push(300);
上記コードで、配列 values
に 100, 200, 300
と3つの値が入ります。
配列の宣言方法その2
以下のように配列を宣言し、値を入れることもできます。
この方法は、配列の要素の数や値が予め決まっている場合に便利です。
let values = [100, 200, 300];
上記コードで、配列 values
に 100, 200, 300
と3つの値が入ります。
配列の要素の取得方法
配列の各要素の値をコード中で使いたい場合は、以下のように書きます。
values[要素番号]
values
という文字は宣言した配列の名前に置き換えてください。
例をあげます。
let values = [100, 200, 300]; console.log(values[0]); //100がログ出力される console.log(values[1]); //200がログ出力される console.log(values[2]); //300がログ出力される
上記のようにすることで、配列 values
に入っている各要素の値 100, 200, 300
がそれぞれ取得できます。
注意しなければいけないのは、要素番号は0からはじまるという点です。
配列に入っている1つ目の値を取得したいときは、要素番号として 0 を指定します。
配列と繰り返し処理を組み合わせて使う
配列と繰り返し処理は組み合わせて使われることが多いです。
(繰り返し処理について詳しく知りたい方は、 繰り返し処理とは - 入門コース をご覧ください)
例えば次のように書くことができます。
let values = [100, 200, 300]; for(let i = 0; i < values.length; i++) { console.log(values[i]); }
これで、配列 values
に入っている各要素の値 100, 200, 300
をそれぞれログ出力できます。
values.length
と書くと、 配列 values
の要素数を取得することができます。
上記コードの例でいうと、 values.length
は 3 になります。