繰り返し処理とは
繰り返し処理とは、同じような処理を何度も繰り返すときに使える構文です。
例えば、「こんにちは」と100回ログ出力することを考えてみましょう。
(ログ出力については、こちらの解説をご覧ください: ログを出力しよう - 入門コース)
単純にコードを書くと、次のようになってしまいます。
console.log("こんにちは"); //1回目 console.log("こんにちは"); //2回目 console.log("こんにちは"); //3回目 console.log("こんにちは"); //4回目 ...(中略)... console.log("こんにちは"); //99回目 console.log("こんにちは"); //100回目
しかし、これではあまりに大変です。
そこで使えるのが繰り返し処理の構文です。
「こんにちは」と100回ログ出力する場合、次のように書くことができます。
for(let i = 0; i < 100; i++) { console.log("こんにちは"); }
たったこれだけで、100回ログ出力ができます。
ここで新しく登場するのが for
という構文です。
for
を使うと、繰り返し処理を記述することができます。
上記のコードの意味を解説します。
for(let i = 0; i < 100; i++)
この部分において、まず for
で繰り返し処理することを宣言しています。
そして、i
という変数を繰り返しのカウンタとして使って、100回ループを指示しています。
let i = 0;
この部分で、i
という変数を繰り返しのカウンタとして宣言し、初期値に0を代入しています。
i < 100;
この部分で、変数 i
が100未満のときに処理を実行することを指示しています。
i++
この部分で、ループが1回終わったら変数 i
に1を足すことを指示しています。
for(let i = 0; i < 100; i++) { console.log("こんにちは"); }
コード全体の意味としては、
- 変数
i
に初期値0をセットする。 console.log("こんにちは");
を実行する。- 変数
i
に1を足す。 - 変数
i
が100未満なら、ループ続行。console.log("こんにちは");
を実行する。 - 以後、繰り返し
という流れになります。
これで、「こんにちは」が100回ログ出力されます。
カウンタの活用
変数 i
はループ内で利用することができます。
例えば、1から100までの数字をログ出力したい場合、次にように書くことができます。
for(let i = 0; i < 100; i++) { console.log(i); }